日本は豪雨災害のみならず、巨大地震のリスクも高い国です。
自然災害から家族の暮らしを守るためには、災害に備えた保険に加入することも欠かせません。
今後40年以内に90%の確率で起きると言われている「南海トラフ地震」が起きた時のためににも、今のうちにしっかりと対策しておきましょう。
この記事では、災害に備えるための保険として【火災保険・地震保険の補償内容】について解説していきます。
【基礎知識】災害保険とは?
災害保険では、住宅や家財などの財産が被害を受けた場合に復旧費用が支払われます。
また、ひとくちに災害保険といっても種類があり、大きく分けると「火災保険」と「地震保険」の2種類に分かれます。
火災保険でカバーされる災害
- 火事
- 落雷
- 台風
- 竜巻
- 洪水
- 高潮
- 土砂崩れ
- 雪崩
火災保険は、火事による損害だけなく、その他の自然災害による損害もカバーしてくれます。
通常、住宅ローンの借入れをする場合には火災保険の加入を求められるので、「なんか知らないけど加入していた」という人がほとんどだと思います。
ただし、地震により発生した火事などの損害については補償対象外となっているので注意が必要です。
地震保険でカバーされる災害
- 地震
- 津波
- 火山の噴火
地震保険では、地震による損害だけでなく、火山の噴火や津波による損害も補償されます。
また、地震による火災の損害は、火災保険ではなく地震保険での補償となります。
意外と知らない?災害保険で補償対象にならないもの
自然災害で損害をうけたからといって、全てのものが補償されるわけではありません。
火災保険、地震保険、それぞれの「補償対象外」を知っておきましょう!
火災保険で補償されないもの
- 地震・噴火・津波による火災・損壊、埋没・流出などによる損害
- 自動車、船舶、バイク(※総排気量が125cc以下の原動機付自転車は補償対象)
- 現金、有価証券、通帳、切手類、プリペイドカードなど
- 帳簿や証書などの知的財産
- データ、プログラム
- 動物や植物などの生物
- 建物の外に持ち出されたもの
意外と知られていないのが「火災保険」であっても、地震・噴火・津波による火災は補償されないという事です。
また、火災保険の補償対象は「建物」と「家財」に分かれます。
保険加入時に補償対象を選択するのですが、もし「建物のみ」を選択した場合、テレビやソファなどの家財は補償されません。
他には、自動車やバイクについても「火災保険」で補償されませんので、自動車保険で備える必要があります。
地震保険で補償されないもの
- 地震等によって紛失・盗難した際の損害
- 門・塀・垣のみの損害
- 地震等が発生した日の翌日から10日経過した後に生じた損害
- 損害の程度が「一部損」に至らない損害
上記は一般的な内容ですが、保険会社によって補償対象が異なります。
災害保険に加入していないとどうなる?
家を購入する際は、住宅ローンを利用するケースが多いですよね。
住宅ローンの返済期間は一般的に20~35年と長期間かけて返済されます。
そのローンを支払っている間に「火災・台風・竜巻・洪水・地震・落雷」など、何かしらの災害で住居が被災する可能性は決して低くありません。
もし被害を受けてもローンの支払いは続きます。
また、被害が大きく新たな住居を建てることになった場合は、新旧2つの住宅ローンを抱えることになります。
このように二重債務の状態になると済的負担はとても大きくなりますよね。
家族の暮らしを守るためも、災害保険に加入して経済的な備えをしておくのはとても重要です。
地震保険では被害の程度に応じて認定が行われ、保険金が支払われます。
- 全損(地震保険金額の100%)
- 大半損(地震保険金額の60%)
- 小半損(地震保険金額の30%)
- 一部損(地震保険金額の5%)
一例として、「床下浸水」の場合は「一部損」の扱いになります。
地震の被害には「地震保険」の契約が必要
同じ災害でも「地震・噴火・津波」に限っては、火災保険では補償されません。
例えば、今後30年以内に70%の確率で起きるとされている首都直下地震では、推定死者数のうち7割が火災によるものと試算されています。
それだけ地震による火災発生の確率は高いのです。
大切な住居とお金を守るためには、「地震保険」の加入は必須と言えます。
今からでも「地震保険」に加入することはできる?
「地震保険」は単独で加入することはできません。
ですから、火災保険とセットで契約することになります。
もし今現在「火災保険」にしか加入していなくても、後から追加で「地震保険」に加入することも可能です。
また、火災保険についても必要な補償内容はライフスタイルの変化によって変わってきます。
「火災保険」「地震保険」ともに、定期的に見直しをして、突然の災害に備えるようにしましょう。
災害保険の見直しで保険料が節約できる?!
- 新築で戸建を購入予定の人
- 中古でマンションを購入予定の人
- 火災保険にプラスして地震保険を付けたい人
このような人には、一度の入力で複数の保険会社から見積もりを取れる「火災保険一括見積もりサービス」がオススメです。
複数の保険会社を比較することで、同じ価格で補償内容を充実させたり、逆に不要な補償を無くして保険料を安くしたりできます。
見積もり依頼は完全無料。スマホから最短3分で簡単に入力出来ます。
まとめ
災害大国の日本に住む以上、いつ地震の被害に遭ってもおかしくはありません。
火災保険だけでは地震の損害には備えられないので、地震保険でもしっかりと備えるのがよいでしょう。
また、災害時に補償されない部分も把握しておけば、他の保険で補うこともできますよ。
自然災害から家族の暮らしを守るためにも、災害に備えた保険に加入しておきましょう。